クラミジア感染症の症状

症状が軽くて見逃しやすいです。
10~20代の2~3割がかかっているという報告もあるほどです。
放っておくと、不妊症や子宮外妊娠などを引き起こします。


女性の症状・特徴

主な症状 おりものの増加/不正出血/下腹部の痛み/性交時の痛み/のどの腫れ・痛み


クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスが原因で発症する病気です。

セックスによって感染し、潜伏期間は1~3週間あります。
おりものの増加,軽度の下腹部痛,排尿時の痛みなど 軽い症状が現れることもありますが、多くの場合 症状はまったく出ないです。
そうしたことから 気付かいないうちに病気が進行し、子宮頸管炎,尿道炎,子宮内膜炎,卵管炎,腹膜炎などを発症することもあります。


また、オーラルセックスなどによりのどへ感染し、のどの腫れ・痛みを伴うこともあります。
病気が進行するにつれ、発熱や強い痛みを伴う傾向にあります。
ひどくなると 骨盤内の臓器が癒着してしまうこともあるので、早期発見・早期治療が大切と言えるでしょう。
ちなみに クラミジアは、30~40年前は 目の病気を引き起こすとして有名だった病原体です。
しかし、有効な目薬の開発などで影を潜め、しばらくして性病にかたちを変えて出てきました。
そして 1988年にSTD(性感染症)と認定されて以来、若者を中心に増加しており、特に女性の感染率は上昇傾向にあります。


男性の症状

主な症状 尿道からのウミ/軽い排尿痛/尿道のかゆみや不快感/精巣上体の腫れ/軽い発熱や痛み/のどの腫れ・痛み

クラミジア感染症の症状は、男性は 女性よりさらに軽いです。
排尿時の軽い痛み,尿道の痒み,ペニスから出る分泌物による下着の汚れなどがあるぐらいなのです。ですから、ほとんど気付きません。

のどへ感染した場合、腫れ・痛みがあります。
そして、放っておいても深刻な状態になりにくいことから、積極的に検査を受けて治療する人が少ないです。
しかし、自分に症状がなくても 付き合っている女性に症状が出たら、一緒に検査を受けて治療すべきです。
彼女がいつまで経っても完治できないからです。


また、複数の相手がいる場合は、多くの女性たちに移してしまうので注意が必要です。
検査としては、尿道の分泌物を採取して調べます。
そして感染が分かった場合、女性と同じように抗生物質で治療を行います。


注意事項

クラミジア感染症は、感染に気付きにくい病気なだけに、知らないうちに他人に移してしまう恐れがあります。
軽い症状でも見過ごさないことが大切で、セックスの1~3週間後に「もしかして」と思う症状が出たのなら、積極的に検査を受けるようにしましょう。
また、治療法として抗生物質は有効ですが、素人判断で勝手に飲むのは危険です。
症状は抑えられても、完全に治すことはできないからです。
完治させるためにも、きちんと病院を受診してください。
特に、妊娠が分かったら すぐに検査をすべきです。
妊娠時に感染していると、赤ちゃんへの感染が心配されるからです。
ただ、きちんと治療をすれば 赤ちゃんへの感染は防げます。
ですから、不安のある人はもちろん 不安ない人も、一度検査を受けておくといいでしょう。


検査・治療・妊娠への影響

クラミジア感染症の怖いところは、病気が進行すると 不妊症になるかもしれないことです。
また、妊娠しても、子宮外妊娠,流産,早産を引き起こす可能性があります。
さらに、低出生体重児も生まれやすいです。
感染した状態で出産すると、赤ちゃんが産道を通るときに移してしまうことがあります。
そして、感染した赤ちゃんは、クラミジア結膜炎やクラミジア肺炎を起こすかもしれません。
この場合、テトラサイトクリン系の抗生物質の点眼や投与で治りますが、もとより感染させないのが一番です。
妊婦の感染が発見されるケースも非常に増えていますし、妊娠前の検査・治療が大切と言えるでしょう。
検査については、子宮頸管炎を発症している場合、膣や子宮頸管の分泌物を調べます。
卵管炎や腹膜炎を起こしている場合は、膣分泌物検査で陰性になることもあるので、血液検査で調べます。
治療としては、抗生物質の服用あるいは注射です。
その間のセックスは禁止で、2週間ほどで治ります。

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クラミジアは自然治癒するのか?

クラミジアは目立たない性病と言われています。
クラミジアによる性病が注目されだしたのは、ここ20~30年と最近のことです。
それ以前は淋病や梅毒など、激しい症状がでる性病の影に隠れた存在でした。
その理由は症状が弱く目立たないからです。
それでも、放置されたクラミジアの長期感染で、男性では性器や尿道の違和感、女性では下腹部の慢性痛、不妊など重い症状となることがあります。
クラミジアを放置するとどうなるのか、症状がでにくく、男性の50%、女性の80%は症状がでません。
感染の初期として男性は尿道炎になり、女性は子宮頸管炎になります。
この段階で発見できれば治療は1~2週間、通院も検査を含めて3,4回で済みます。
クラミジアは自然治癒するのかというと、アメリカの研究でクラミジアに感染した人のうち45%が1年で自然治癒、95%が4年で自然治癒したとあります。
クラミジアは普通の抗生物質で治ってしまうこともあるので、風邪薬などを飲んだ時にクラミジアが治ってしまった可能性があります。
しかし完全に自然治癒するとはまだ言い切れないのが現実で症状が出ている場合は悪化して進行しないためにも早い段階で治療を受ける事が推奨されているようです。

クラミジアが不妊症の原因?

クラミジアは、性行為で感染します。
子宮頸管から卵管に、最終的には骨盤内まで感染します。
女性はその80%が無症状なため気がつきにくいのです。
骨盤内まで感染すると細菌性骨盤膜炎にな。 強い下腹部痛や成功痛、発熱がおこり、救急外来を受診することにもなりかねません。
クラミジアは子宮頸管で感染すると、必ず治療が必要です。
妊娠時に胎児にも感染して奇形や先天的な疾患になります。
卵管内に感染が及ぶと、卵管内にある、子宮まで卵子を送る繊毛を壊すので卵子がそこにとどまることになります。
そうすると、卵子が子宮まで運ばれなくなって不妊の原因になります。
また、卵管内で受精して着床して成長すると卵管破裂がおこります。
こうなると流産、卵管がうまく戻らないと機能が失われてしまいます。
感染に気づいたら早期に治療が必要なのはこのためです。
治療は飲み薬です。 抗菌薬なので下痢やお腹の不快感といった副作用があります。 もちろん、パートナーと一緒に治療しないと効果はありませんので、パートナーにもクラミジアのことを知ってもらわなくてはなりません。
最近は抗菌性のクラミジア菌も出てきているようで、新薬の開発が進められています。
まずは予防が大切です。