梅毒とは

■梅毒

性感染症が性病と呼ばれていたころ、その代表的な病気のひとつが梅毒でした。
1929年に、梅毒の特効薬である抗生物質ペニシリンが発見されてからは、感染拡大による重大な被害はなくなりました。
しかし、安心はできません。
進行すると日常生活ができない程の症状がでる恐ろしい病気です。
早期発見、早期治療を心がけましょう。
感染の原因 梅毒は、進行すると日常生活ができない程の症状がでる恐ろしい病気です。


梅毒の感染経路

■梅毒の感染経路

梅毒トレポネーマという細菌に感染することによって起こります。
この菌は人で増殖するほか兎の睾丸でしか増殖することが出来ず、低酸素状態でしか生きられません。
また低温や乾燥には非常に弱いのです。そのため感染経路は限定され、性交渉やオーラルセックスなどによって、菌は皮膚や粘膜の目に見えない小さな傷口から侵入します。
1回のセックスでうつる確率は15~30%と非常に感染力が強い細菌です。

■母子感染

赤ちゃんが体内で感染すると死産又は先天性梅毒として生まれます。

梅毒の症状

■第1期(~3週)

感染部位に硬いしこりができて痛みのない潰瘍になります。
しかし、そのような症状が無い場合もあります。

■第2期(3~12週)

全身に赤いバラ疹(手のひらにも出る)、発熱、扁平コンジローマなどで、梅毒の診断はつきやすい。

■第3期(3年以上経って)

結節性梅毒疹、ゴム腫形成。

■第4期

大動脈炎、大動脈瘤、脊髄癆などが現れる。

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梅毒症状の分類と41℃2時間で死滅する梅毒

梅毒トレポネーマは、41℃以上2時間で死滅するとされていますが、人間の体外の常温でも1時間〜2時間生きる事が出来るとされています。
又、クラミジアやヘルペスなども、比較的寒さに強く、特に梅毒は氷点下73℃でも数年間生きる事が出来ます。

梅毒は、感染後2週間〜3週間程度の潜伏期間を経て発症し、病状の進行状態により第1期〜第4期に分類されています。
第一期は、発症から約3カ月間です。
第一期の梅毒症状としては、男性の場合は陰茎先端部や包皮の内側、女性の場合は大小陰唇や膣の入り口、唇、指先に小豆大の赤く硬いしこりが出来、特に女性の大小陰部や子宮頸部などに出来るしこりを陰部外下疳と呼んでいます。

しこり自体は、痒みや痛みは無く、2週間〜3週間で自然治癒し第二期まで無症状期が続きます。
しかし、無症状期も梅毒トレポネーマは、自覚症状が無いだけでリンパ節で増殖し続け、鼠蹊部リンパ節に無痛性横痃が発現するケースもあります。
第二期は、発症後3カ月〜2年くらいの期間であり、1番感染力の強い期間です。第二期の梅毒症状としては、全身や陰部に梅毒性バラ疹と呼ばれる発疹が数週間発現したり、粘膜部分に白い斑点が発現します。
又、髪の毛が抜ける梅毒性脱毛やリンパ節が腫れる扁桃炎などの症状も発現します。
第三期は、発症後2年〜3年程度の期間であり、第三期の梅毒症状としては結節性梅毒ゴム腫が発現し、発現場所によっては患部の骨を崩す事もあります。
発症後10年以上を第四期と分類します。
病変が、脊髄や脳、心臓、中枢神経にまで達し、下半身麻痺や進行性麻痺を発症します。
梅毒の治療には、ペニシリン系の抗生物質が処方されますが、クラミジアには効果がないとされています。
クラミジアの治療には、アジスロマイシン250mgやドキシサイクリンが使用されています。

妊娠中に梅毒と胎児が血清抗体価の高い先天梅毒に

梅毒という性病は、梅毒トレポネーマという細菌の感染症です。
梅毒にはキスや性行為などで感染する後天梅毒と、子宮内感染による先天梅毒があります。
梅毒トレポネーマは、乾燥したところや温度変化が激しいところに弱く、石鹸で洗い落とすと殺菌できます。
また梅毒トレポネーマは、抗菌剤が効きやすい細菌のためペニシリンによる治療で完治する事が出来る性病です。

そのため梅毒は早期に発見し治療することが大事な性病です。
梅毒に妊婦さんが感染してしまうと梅毒トレポネーマは胎児に感染してしまいます。
すると先天梅毒の子供が生まれるリスクが増します。 妊娠中にお母さんが梅毒に感染していることが発覚したら、ただちに抗菌剤治療を施し、お母さんと赤ちゃんの梅毒トレポネーマを殺菌します。

今現在、先天梅毒撲滅のため公費が投入され、妊娠初期の妊婦健診で全員が梅毒検査を受けることになりました。
しかし、初期健診で感染していなくても出産までに性行為をして梅毒に感染してしまい、先天梅毒の赤ちゃんを出産するケースがあります。
そのため、妊娠中に性行為をしたら病院での再検査が必要です。
 お母さんが梅毒に感染しているときに出産した子供が先天梅毒にかかっていると、お母さん血清抗体価にくらべて、子供の血清抗体価が極めて高い価になります。

そして子供の血清抗体価が授乳による移行抗体で想定できる範囲より高い価で持続します。
先天梅毒を発症した子供は生後数週間から六ヶ月間くらいまでに梅毒性鼻炎や、骨軟骨炎の疼痛で仮性麻痺をおこします。
その後、学童期以降に永久歯の奇形や、実質角膜炎、内耳神経障害などを引き起こすことがあります。
子供の健康の為に妊娠中の梅毒にかからないようにするのはもちろん、万が一感染が発覚したら早急に手を打つ必要があります。