トリコモナスとは

■トリコモナス

トリコモナスは原虫という小さな虫です。
他の性感染症(性病)とは異なり、若年層だけでなく中高年にも幅広く感染者がみられます。
一昔前に比べると生活環境の改善で全体的には少なくなっていますが、性行動の盛んな若者に増えているようです。
感染の原因 トリコモナスは、通常の性行為によって感染します。
あなたは心配な行為はありませんか? 危険な行為をすると不安になり、サイトで調べたことを勝手に解釈して、色々な病気を心配してしまいます。
そして、必要もない高額な検査をしてしまう人が大勢います。

■トリコモナスの感染行為

トリコモナスは膣と尿道に住み着きます
ですからコンドームなしのセックスで感染します。

■トリコモナスの感染経路

トリコモナス感染経路 通常の性行為によって感染しますが、トリコモナスは乾燥には非常に弱い一方で水中では長時間感染性があるため、家族内での感染や便座、浴槽での感染が知られています。

■トリコモナスの検査

トリコモナス原虫を検出するためには、培養法、塗抹法(オベクトグラスに検査資料を塗ったものを顕微鏡で観察する)、液状化処理法(保存液に入れて運搬し、検査所で塗抹法を実施する)、そして遺伝子検査法があります。
培養法は運搬中に原虫が死滅してしまうことがあるため、郵送検査には適しません。
アイラボでは液状化処理法を採用していますので、トリコモナスは変質することなく顕微鏡で確認することができ、さらに遺伝子検査で調べることも可能です。
症状の詳細は下記に示す通りですが、カンジダ症や細菌性膣症と同じ様にオリモノや臭いが強くなります。
パートナーにも不快感を与えますので、先ずは自分が採取して調べましょう。
アイラボの検査でトリコモナスが発見されると写真が貼り付けられます。


女性のトリコモナスの症状

■細菌が発育増加することで特徴的な症状が現れる

女性のトリコモナスの場合には 泡状の悪臭の強い黄色いオリモノが増え、外陰部、膣に強い痒みを訴えます。
トリコモナスが膣内環境を変えてしまうために、自浄作用が損なわれて、その結果様々な細菌が発育増加することで特徴的な症状が現れることが多いようです。

■トリコモナスと妊婦

妊娠中にトリコモナスに感染すると細菌性膣症を合併しやすくなります。
合併すると細菌性膣症の原因菌が子宮に入り込み、赤ちゃんを守り育てている膜の炎症(絨毛羊膜炎)、胎盤の炎症(絨毛炎)、羊水内感染(羊膜炎)、臍の尾 や胎児へ感染(索条炎)を起こしてしまいます。
その結果、お腹の張りや痛み、発熱、破水を引き起こして、早産の原因になります。


男性のトリコモナスの症状

■尿道や前立腺に感染して炎症をおこします

男性のトリコモナスの場合には尿道や前立腺に感染して炎症をおこしますが、自覚症状はほとんどありません。
尿道分泌物の多少の増加や炎症症状も軽い為、知らないうちにパートナーに感染させてしまいます。

トリコモナスの治療と検査時期

■トリコモナスの治療

トリコモナスは他の性感染症と同様にパートナーとの同時検査、治療が必要です。
女性に感染が確認された場合でも男性は陰性と判定されることがあり、ピンポン感染やさらに感染を広げてしまわないように注意が必要です。
それを防止する為にも女性に感染が認められた場合には同時期にパートナーも治療することが原則です。
経口・膣座薬の投薬によってトリコモナス原虫が消失し、膣内の自浄作用が回復し、様々な症状が改善されます。
※トリコモナスの内服治療薬はアルコール分解阻害作用があるので、治療中の飲酒は禁止です。
気持ち悪くなったり、アルコール中毒症状が出ることがあるためです。

■検査を受ける時期

潜伏期は6ヶ月以内と幅があり、感染していても症状が出ない人が20~50%と言われています。
従って、特徴的な症状がなくても、感染の心配がある場合は検査しましょう。

女性に多いトリコモナス

女性に多いトリコモナスについて、ご紹介します。
トリコモナスは、原虫という小さな虫です。 他の性感染症(性病)とは異なり、若年層だけでなく中高年層まで幅広く感染者がみられます。
生活環境の改善により、昔に比べるとトリコモナスは全体的に少なくはなっています。
しかし、性行動が盛んな若年層では増えているようです。

女性のトリコモナスの症状は、カンジタ庄や細菌性腟炎と同様に、おりものやニオイが強くなります。
泡状の悪臭の強い黄色いおりものが増えます。
また、外陰部や膣に強い痒みを感じます。 これは、トリコモナスという原虫が、膣内の環境を変えてしまうために、自浄作用機能が損なわれることによって引き起こされる症状です。
自浄作用が損なわれ、さまざまな細菌が発育増加することにより、特徴的な症状が現れます。
 トリコモナスの治療は、ほかの性病と同じようにパートナーとの同時検査・治療が必要です。

経口・腟座薬の投薬によって、トリコモナスの原虫が消失し、膣内の自浄作用機能が回復します。
その結果、さまざまな症状が改善されるというわけです。
トリコモナスの内服治療中は、アルコール分解阻害作用(気持ちが悪くなったり、アルコール中毒症状が出る場合)があるため、治療中の飲酒は禁止となります。

トリコモナス腟炎は不妊症の原因になる

トリコモナス腟炎は女性の膣の中に膣トリコモナス原虫が寄生することによって発症する膣の病気です。
トリコモナス腟炎は不妊症の原因になる可能性がありますので、発症したら早めに産婦人科の医師の診察を受けることが必要です。
トリコモナス腟炎はウイルス感染や細菌感染ではなく、寄生虫に感染することが原因で発症します。

性行為によって感染しますので、この病気に感染した時には、性行為の相手も一緒に産婦人科を受診することが必要になります。
男性の場合は重症化するようなことはありませんが、性行為によってパートナーの女性に感染してしまいますので、医師の診察を受けることが必要です。

女性の場合、トリコモナス腟炎を発症すると、淡黄色や緑色をしたおりものが大量に膣から出ます。
自覚症状としては膣に痛みや痒みを感じます。
治療法は膣洗浄を行い、内服薬の投与によって治療を行います。
10日間程で治りますが、治療中は性行為を行う際にはコンドームを装着することが必要です。
赤ちゃんに授乳中の女性は、治療中は薬物の成分が母乳に含まれてしまうため、赤ちゃんに母乳を授乳することは中止されます。
淋病性膣炎などのように治療が長期化することはなく、寄生虫が駆除できると完治します。